住宅ローンの団体信用生命保険について徹底解説

      2016/05/23


どの金融機関で住宅ローンを借りようか、と検討する時には金利を比較する方が多いかと思いますが、団体信用生命保険を比較することも大切です。今回は団体信用生命保険について詳しくお伝えします。

団体信用生命保険ってなに?

住宅ローンは長期間に渡り、大きな金額の返済をしなければならない借金です。数十年も経ってしまえばローンを借りる人の状況も大きく変わってしまいます。

そのために、銀行は土地と建物に対して抵当権を設定して、返済できなくなった時に差し押さえできるようにしたり、火災保険に対して質権を設定して建物が火災で焼失してしまった場合でも回収できるようにしたりという対策をしています。

一方、団体信用生命保険もそうした対策の一環だとも言えますが、団体信用生命保険はローンを借りる側の人にとっても大切なものです。

ローンの返済中に、何らかの理由により仕事を失ってしまったり、仕事ができない状況になってしまったりしたら返済をすることができなくなってしまいます。団体信用生命保険はそうした事態に備えて、ローンの返済ができなくなってしまった場合に債務を0にしてくれる保険なのです。

一般の団体信用生命保険は死亡時に適用

団体信用生命保険(以下、団信)にはいくつか保障内容が異なるものがあるのですが、一般の団信がカバーしているのは死亡に対する保障です。返済中に債務者が何らかの理由により死亡してしまった時にローンの残債が0になります。

団信は通常、住宅ローンに加入する際には加入が必須となっており、健康上の理由により団信に加入できない場合は原則、住宅ローンを借りられません。

ガン保障特約付団信とは?

ガン保障特約付き(以下、ガン団信)は、一般の団信に加えて上皮内ガン、皮膚ガンを除くガンと診断された場合の債務が0となるものです。通常、ガン団信を利用する場合住宅ローンの金利に+0.1%や+0.2%されます。

三大疾病保障特約付団信とは?

三大疾病保障特約付団信(以下、三大疾病団信)は、ガン団信に加えて急性心筋梗塞、脳卒中の三大疾病になった場合に債務が0となるものです。

ただし、ガンの場合はガンと診断されれば適用となりますが、急性心筋梗塞と脳卒中は医師の診療を受けた日から60日以上所定の状態が継続したと診断された時に適用となります。通常、三大疾病団信を利用する場合は住宅ローンの金利に+0.2%や+0.3%されます。

八大疾病保障特約付団信とは?

八大疾病保障特約付団信(以下、八大疾病団信)は、三大疾病団信に加えて、糖尿病や高血圧疾患、慢性腎不全、肝疾患、慢性膵炎で入院し、その入院日数が180日を超えた場合に債務が0となるものです。通常、八大疾病団信は住宅ローン金利に+0.2%や+0.3%されます。

三大疾病団信や八大疾病団信は加入した方が良いの?

三大疾病団信や八大疾病団信に加入したほうが良いのかどうかは、非常に難しい問題です。一般の団信であれば死亡した時に債務が0となりますが、死亡せずとも長い入院生活を送る必要のある病気にかかり、仕事ができなくなってしまう可能性もあります。

そうした事態に備えて手厚い保障のついた団信を選ぶのは悪いことではありません。

例えば、金利1%、借入額3,000万円、借入期間35年の住宅ローンを組む場合金利0.1%の加算につき、総額で20万円~30万円程の加算です。0.2%の加算で40~60万円程、0.3%の加算で60~80万円程の支払いと考えると、いかがでしょうか。三大疾病や八大疾病に対する保障を受けるための対価として支払えるかどうか判断してみると良いでしょう。

なお、金融機関によっては三大疾病保障や八大疾病保障が無料となっている場合もあるのでそうした金融機関を探してみても良いでしょう。

フラット35は団信が任意加入

通常の住宅ローンは団信への加入が必須となっていますが、フラット35では団信が任意加入です。そのため健康の問題により団信に加入できない場合はフラット35であれば借入することができます。しかし、フラット35の団信は残債1,000万円に付き35,800円の保険料を毎年支払う必要があります。3,000万円の借入でおよそ10万円。月々9,000円程の支払いなので結構大きな額です。

特に20代や30代前半の方は一般の保険会社の生命保険で代替した方がお得なこともあるのでそちらを検討してみ良いでしょう。

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